《土地税》とエンチャントレス
2012年6月20日 レガシー コメント (3)巡回先のDNのお気に入り日記新着が「土地税」で埋め尽くされ、ヤフオクが《真夏のお祭り騒ぎ》状態になっている中皆さんこんばんは。
「《土地税》で一番恩恵を受けるのはエンチャントレス」と書いているのをチラホラ見かけましたが、実際どうなんでしょうか。
エンチャントレス使いの末席としては、正直あまりピンと来ません。
そこで、見かけた「エンチャントレスが受ける恩恵」を元に思っていることを書いていきます。
ハンデスに強くなるとか、PtEが強くなるとかという話は全部のデッキに共通する話なので割愛。
因みに今日はエンチャントレスを触っているor対戦経験がある方にとっては当然の話なので、長さの割に中身はありません(;´Д`)
1)《独房監禁》の維持が簡単になる
一番よく見かけました。
全く同感ですが、但しこれは『コントロールしているエンチャントレスが1枚以下』の時に限ります。
エンチャントレスを2枚以上貼っていれば特に頑張らなくても手札はあっという間に溢れかえるので必要ありません。寧ろ土地は捨てるカード筆頭候補になります。
「じゃあエンチャントレスが1枚以下の時は強いじゃん」という理屈になりますが、『1枚以下の時に《独房監禁》を置く』という行為は以下の理由から『使い捨てにします』というのとほぼ同義なわけです。
・ドローステップが飛ぶので、貼った時点でエンチャントレスが手札に無いと結果的に戦場のエンチャントレスは2枚以上にならない（＝どんどんジリ貧に）
・仮にエンチャントレスが1枚、手札にエンチャントがある場合、プレイ→ドローを繰り返していけば掘り当てられる可能性もあるが、都合よく引く確率よりも手札が土地だけになる可能性の方が高い
（ただしこれは《土地税》云々以前の話）
つまり「《独房監禁》の維持の為に土地を引っ張ってくる」という発想自体がネガティブな視点からスタートしていて、そう考えると《土地税》は『勝ちを呼び込む』のではなく『負けを先送りにする』カードにしか見えないわけです。
とはいえ「1枚以下でも《独房監禁》を貼りやすくなる」というのは確かにありますので、時間稼ぎの面では優秀でしょう。これに頼るのもどうか、とも思いますが。
個人的には《独房監禁》のディスカードは、《補充》を見越して（支障の無い範囲で）エンチャントを捨てていくスタイルなので、「土地を手札に集めて《独房監禁》を維持！強い！」という考えはしっくり来ません。
2)初手に貼れば普通に強い
むしろこっちの方がしっくりくる気がします。
3色以上のエンチャントレスの場合は《豊かな成長》を試そうかと考えていたぐらいなので。
平均して土地20枚で組むことが多いので、他のデッキよりは土地が少なくなりがちなエンチャントレスでは、毎ターンのセットランドを約束してくれるのと同義な《土地税》はありがたいカードです。
但しこの場合も、決してマナブーストにはなっていない点には注意が必要です。
エンチャントレスがオワコンと言われる大きな理由は、
(1)環境屈指の遅さを誇るコンボ・コントロール
(2)都合良く相手の嫌がるカードを引き込む右手力が必要（サーチで多少のヘッジは可能）
結局勝つためには、ブースト→エンチャントレス→エンドカードという構図が必須で、どれが欠けても勝てません。
ブーストが無ければ速度で勝てず、
エンチャントレスが無ければアドが取れず、
エンドカードで盤面を固められなければ瓦解する。
その合間合間で相手の嫌がるカードを挟んで、相手をこちらの土俵に引き摺り込んで勝つ、というスタイルが基礎にありながら、《土地税》というカードはどれにも合致していません。
エンチャントレスでハンドアドバンテージは確保できるのですから、求められているのはハンドアドバンテージではなく、ボードアドバンテージなのです。
3)シャッフル
殆ど触れられていませんでしたが、恐らく《土地税》の強さを最も実感できるのはこの効果です。「探したけど見つかりませんでした」が口癖になりそう。
《ミリーの悪知恵》から常にフレッシュな3枚を見れる！
エンチャントレスにとってのブレスト＋フェッチ的な位置付け。
6/17のSCGで8位に輝いたエンチャントレスは、明らかにDelverをメタり、ついでにSnTをメタっている構成でした。
全体のカード配分は一般的でしたが、特に目を引いたのはフェッチ8枚の採用。
明らかに《ミリーの悪知恵》を意識しています。
相対的なドローの濃度を上げる意味では、今後欠かせない効果になるでしょう。
◆結論
《土地税》は強いが、猫も杓子も入るカードではない
先手なら《ミリーの悪知恵》、後手で土地少なめなら《土地税》優先ってところでしょうか。
強く運用するなら
・《独房監禁》を3以上積んで、使い捨て覚悟で貼れるようにする
・《ミリーの悪知恵》を3以上積んで、確実に1～2Tに置く
・赤を濃くして《突撃の地鳴り》を入れちゃう（真顔）
みたいな感じですかね。
自分は普段《独房監禁》は2挿しなので、SCGを見習って今度4挿しを試してみたいと思います。
構築力がカケラも無い自分は先入観で凝り固まっているので、《土地税》の解禁で思いも寄らない新しい作りのデッキが発明されればいいのですが……。
そんな感じで、見識も何もない自分がお目汚しをしました(;´Д`)
「《土地税》で一番恩恵を受けるのはエンチャントレス」と書いているのをチラホラ見かけましたが、実際どうなんでしょうか。
エンチャントレス使いの末席としては、正直あまりピンと来ません。
そこで、見かけた「エンチャントレスが受ける恩恵」を元に思っていることを書いていきます。
ハンデスに強くなるとか、PtEが強くなるとかという話は全部のデッキに共通する話なので割愛。
因みに今日はエンチャントレスを触っているor対戦経験がある方にとっては当然の話なので、長さの割に中身はありません(;´Д`)
1)《独房監禁》の維持が簡単になる
一番よく見かけました。
全く同感ですが、但しこれは『コントロールしているエンチャントレスが1枚以下』の時に限ります。
エンチャントレスを2枚以上貼っていれば特に頑張らなくても手札はあっという間に溢れかえるので必要ありません。寧ろ土地は捨てるカード筆頭候補になります。
「じゃあエンチャントレスが1枚以下の時は強いじゃん」という理屈になりますが、『1枚以下の時に《独房監禁》を置く』という行為は以下の理由から『使い捨てにします』というのとほぼ同義なわけです。
・ドローステップが飛ぶので、貼った時点でエンチャントレスが手札に無いと結果的に戦場のエンチャントレスは2枚以上にならない（＝どんどんジリ貧に）
・仮にエンチャントレスが1枚、手札にエンチャントがある場合、プレイ→ドローを繰り返していけば掘り当てられる可能性もあるが、都合よく引く確率よりも手札が土地だけになる可能性の方が高い
（ただしこれは《土地税》云々以前の話）
つまり「《独房監禁》の維持の為に土地を引っ張ってくる」という発想自体がネガティブな視点からスタートしていて、そう考えると《土地税》は『勝ちを呼び込む』のではなく『負けを先送りにする』カードにしか見えないわけです。
とはいえ「1枚以下でも《独房監禁》を貼りやすくなる」というのは確かにありますので、時間稼ぎの面では優秀でしょう。これに頼るのもどうか、とも思いますが。
個人的には《独房監禁》のディスカードは、《補充》を見越して（支障の無い範囲で）エンチャントを捨てていくスタイルなので、「土地を手札に集めて《独房監禁》を維持！強い！」という考えはしっくり来ません。
2)初手に貼れば普通に強い
むしろこっちの方がしっくりくる気がします。
3色以上のエンチャントレスの場合は《豊かな成長》を試そうかと考えていたぐらいなので。
平均して土地20枚で組むことが多いので、他のデッキよりは土地が少なくなりがちなエンチャントレスでは、毎ターンのセットランドを約束してくれるのと同義な《土地税》はありがたいカードです。
但しこの場合も、決してマナブーストにはなっていない点には注意が必要です。
エンチャントレスがオワコンと言われる大きな理由は、
(1)環境屈指の遅さを誇るコンボ・コントロール
(2)都合良く相手の嫌がるカードを引き込む右手力が必要（サーチで多少のヘッジは可能）
結局勝つためには、ブースト→エンチャントレス→エンドカードという構図が必須で、どれが欠けても勝てません。
ブーストが無ければ速度で勝てず、
エンチャントレスが無ければアドが取れず、
エンドカードで盤面を固められなければ瓦解する。
その合間合間で相手の嫌がるカードを挟んで、相手をこちらの土俵に引き摺り込んで勝つ、というスタイルが基礎にありながら、《土地税》というカードはどれにも合致していません。
エンチャントレスでハンドアドバンテージは確保できるのですから、求められているのはハンドアドバンテージではなく、ボードアドバンテージなのです。
3)シャッフル
殆ど触れられていませんでしたが、恐らく《土地税》の強さを最も実感できるのはこの効果です。「探したけど見つかりませんでした」が口癖になりそう。
《ミリーの悪知恵》から常にフレッシュな3枚を見れる！
エンチャントレスにとってのブレスト＋フェッチ的な位置付け。
6/17のSCGで8位に輝いたエンチャントレスは、明らかにDelverをメタり、ついでにSnTをメタっている構成でした。
全体のカード配分は一般的でしたが、特に目を引いたのはフェッチ8枚の採用。
明らかに《ミリーの悪知恵》を意識しています。
相対的なドローの濃度を上げる意味では、今後欠かせない効果になるでしょう。
◆結論
《土地税》は強いが、猫も杓子も入るカードではない
先手なら《ミリーの悪知恵》、後手で土地少なめなら《土地税》優先ってところでしょうか。
強く運用するなら
・《独房監禁》を3以上積んで、使い捨て覚悟で貼れるようにする
・《ミリーの悪知恵》を3以上積んで、確実に1～2Tに置く
・赤を濃くして《突撃の地鳴り》を入れちゃう（真顔）
みたいな感じですかね。
自分は普段《独房監禁》は2挿しなので、SCGを見習って今度4挿しを試してみたいと思います。
構築力がカケラも無い自分は先入観で凝り固まっているので、《土地税》の解禁で思いも寄らない新しい作りのデッキが発明されればいいのですが……。
そんな感じで、見識も何もない自分がお目汚しをしました(;´Д`)
コメント
自分もエンチャントレスを使っているのですが、大変参考になりました。
リンクさせて頂きました。
専用の形を新たに生み出せない限り、気軽に今あるデッキに突っ込めるカードではないと思います。
昨日の出来事。
解禁を知る→在庫がある店を発見→気軽に買う値段でもない→本当に使うのか考える→いらないと結論→値上がりをみて吹く
はじめましてー。
といっても実はIkeroさんのDNも普段から拝見しているので、余り実感は無いんですがｗ
その内リンクお願いしようと思いつつおざなりになっていましたので渡りに船でした。こちらこそ宜しくです。
＞osaさん
1T目に貼りたいカードなのに不確定さが有るのが鼻につきますね。
試してはみたい……けど、常用は難しそうです。
そういった意味では絶妙な解禁ですねえ。
行きつけのカードショップでは1.5kでした。最早それが安いのか高いのかもよくわかりませんｗ